【アルバムレビュー】欅坂1stアルバム「真っ白なものは汚したくなる」が良曲揃いの名盤だった話(1)
欅坂46のアルバム3枚(通常盤、Type-A、Type-B)の全楽曲を聴いて、Twtterの140文字ではとてもじゃないけど文字数が足りない。
という訳でブログを開設致しました。
今まで僕は「アイドル楽曲なんてパフォーマンスや映像含めてのものだ」という固定概念、偏見がありました。そういう考えに至った理由には次があります。
対して歌も上手くない、世界観がバラバラ、使い古された楽曲、何回も聴いたコード進行、握手券によって売れるCD、など。
音楽が好きな人でも「アイドル」というコンテンツが苦手な人もたくさんいると思います、まさに自分もそうでした。
そう、欅坂を知るまでは...。
なんて意味のわからない前置きをしてしまいましたが、他のアイドル楽曲をちゃんと聴いていません。欅坂46にハマるまでは乃木坂のバラエティ番組を見ていましたが単純に面白いから見ていただけで、表題曲しか知りません。AKBの楽曲は専門学校の現代邦楽論で何回か聴いた程度です。(秋元康さんのコンテンツ力の凄さがわかる授業)他のアイドルさんにも素晴らしい楽曲があるとは思いますが、自分は欅坂オタクなのでそこは贔屓していきます。
はい、本題行きます。
小林由依です♪(リスペクトです)
欅坂1stアルバム「真っ白なものは汚したくなる」について少し。
同アルバムは欅坂46初のフルアルバムで通常盤、初回限定版TypeA、TypeB(2CD+DVD)の3種類があり、2017年7月19日(水)に発売。
オリコン初日売り上げは184,947枚。(2日目で217,389枚に)
さて感想です。通常盤に関しては初回限定版のDisc1とあまり変わらないので省略していきます。
まず全楽曲を聴いた感想としては素晴らしいの一言。
過去の楽曲は欅坂が成長すればするほど研ぎ澄まされた刃のように刺さるし、磨耗していくほどのスキがありません。特にサイレントマジョリティーはこのアルバムでまた欅坂にとって大きいものとなりました。
その理由はただ一つ、リード曲「月曜日の朝、スカートを切られた」の存在です。
個人的に最初の印象が、なんだこのタイトルは...でしたが、楽曲を聴いた瞬間その凄さに痺れました。オルタナティブロックのような雰囲気。1音目がドラムのキックから始まるのが印象的。そのあとにストリングスとギター、歌メロのOh〜が続きAメロへ。
Aメロがかっこいいです、サイマジョは2本のアコギでカッティングしていましたが、月スカは(以下略し)アコギがL(左)、エレキがR(右)に振ってありギターカッティング、シンプルながら今までの欅坂には無かった音が鳴っています。Bメロでストリングスがまた鳴り、リバーブ深めなので空間が広がります。Bメロ終わり、「〜嘘に慣れろ」で楽器が止み、ストリングスで展開。サビは歌メロが最高。このメロに月曜日の朝スカートを切られたって詩をつける秋元さんも凄い。コード進行とかはまあ需要無い気気がするのでカット。
2番から3本目のギターがAメロから参加します。カッティングの裏で単音フレーズが鳴りギターロック感が増し、Cメロ終わりのサビでは、ピアノとドラムだけで歌メロ強調。徐々にヘビーなサウンドで抑揚をつけてドラマ性を作り、ここで平手さんの「あんたは私の何を知る?」。鳥肌。力強い歌声、歌声というか少女の力のこもった純粋な声が心を揺さぶります。
最高にかっこいい曲です。劇団欅坂と揶揄されていますが、それは成功だと思います。月スカのようなドラマ性のある楽曲が選ばれて、大人が書く少女の葛藤を描いた詩がついて、欅坂の方向性を作ったと言っても過言じゃないダンサーTAKAHIROが演劇表現を用いながらも現代ポップスのような振り付けをつけ、それをメンバーが今持ちうる力で表現する。 劇団欅坂チーム素晴らしい。
死んでしまいたいほど愚かにもなれず、生き永らえたいほど楽しみでもない人生を抱えた少女たちが、「自分たちはここにいる」と、悲鳴をあげずに訴えかける。そんな少女たちが言う「君は君らしく生きていく自由があるんだ、大人たちに支配されるな」と...。
カッコつけた文章ですが何もわかってないです。 要するにこの世界観を作り上げた時点で勝ち。この曲をリード楽曲として持ってきた時点で勝ち。この曲のMVを作った時点で勝ち。な訳です。語彙力は要りません、感じ取れ!!!!MVを観るんだ!!!アルバムを買うんだ!!!
(2)へ続きます。