CDショップ大賞、メディアでもよく取り上げられるので知ってる人も多いと思うけど要するにCD屋の店員が勧めたいと思うCDを挙げてこうよっていう賞。
大賞に選ばれたアーティストは相対性理論とかTHE BAWDIESとかandymoriとかマキシマムザホルモンとかももクロとかMAN WITH A MISSIONとかベビメタとか星野源とか宇多田ヒカルとか...。まあそれそれは凄いアーティスト達なんだけど、最近のCDショップ大賞、昔ほど期待していない。
この賞が設けられたきっかけって単純なものなんです。
日本って過小評価されてる音楽、CD、アーティスト多すぎない??だったらみんなより音楽知ってるCDショップの店員がそれらをオススメしていこうよ!
っていう企画だったハズなんです。
でもさあ、去年の大賞、知ってます?
宇多田ヒカル/Fantome
いや誰も過小評価してねえよ!!確かに名盤だよ!良曲しか入ってなかったよ!でもそれでいいのかCDショップ大賞!....ってことです。
ただ裏を返せばこのアルバムに誰も勝てなかった、ということにもなります。そのくらい宇多田ヒカルのこのアルバムはすごかった、それも頷けます。
2009年この賞が発足された時の大賞が相対性理論のシフォン主義。
発足時のそれだからやっぱり選考基準にあったものだなあと感じます。
相対性理論は当時メディアにも出ていなかったし、知っている人は知っているスゲーバンド、アーティスト、やくしまるえつこの存在だったわけだけど、この賞のおかげでメディアに取り上げられ、ショップでも目立つ位置に売られて見事に相対性理論は有名に。
これこそがこの賞の形であって欲しいんですよね。
2012年のももクロとかもすごく良い形で、それまで三回がしっかりしたバンドの音楽が大賞になっているんですよね。その中でアイドルCDが大賞。見事に普通のアイドルではないということを世間に知らしめたし、作曲家陣、まあ有名どころは前山田健一ですね。その存在が明るみなった印象。
はいということで今年はどうなるかな?と結局楽しみにしているんですが、先日、一次ノミネート作品が発表されました。
suchmosやDYGL、Yogee New Wavesのような今年上半期を賑わせたバンドや、Jポップの真新しさに挑戦する岡崎体育、10年ぶりに最高の一枚を作り上げたCornelius、こちらは14年ぶりに様々なメンツを揃えてアルバムを発表したMONDO GROSSO、等身大でまっすぐな表現をするさユリ、アイドルの垣根を超えて活動する乃木坂46、アルバムとしての完成度がすごく高かったコアラモード、年数を重ねるごとにバンドとしてのクオリティを挙げていくONE OK ROCK、去年の下半期から話題になった遅咲きのシンガーソングライター、竹原ピストル。ざっと書くとこんな感じ。
すごく面白いなーと思いました。
まあ下半期もあるけどこの中で一つ選ぶとしたらDYGLのSay Goodbye to Memory Denですね〜。個人的趣味と前述したこの賞のあって欲しい形を考えての結果です。
正直今の邦楽シーンのロックというジャンルは模倣の連続で面白くないです。どのバンドも四つ打ち、声高いボーカル、同じようなコード進行、アイドル的な部分。このアルバムはそんなバンドブームの中でロックロールとは何か?みたいなものを見事に問いかけた一枚だと思います。
もし自分が高校生に簡単にコピーされるようなバンドで飯を食っていたとして、このアルバムを聴いたら悔しくて仕方ないと思います。(個人的な意見)
とりあえず聴こう。
ストロークスじゃねえか!と思ったそこの君。このアルバムのプロデューサーはストロークスのアルバートハモンドジュニアだ。
うん、すごいね。海外で人気が出るわけだ...。
はい。下半期、今のところオカモトズの新譜と欅坂のアルバムは入る気がする。
どうだろう。楽しみです。