【アルバムレビュー】欅坂46「真っ白なものは汚したくなる」が良曲揃いの名盤だった話(3)
長いこと時間をあけました。
正直面倒臭くなっていますが、少しずつ書きます。
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(1)と(2)はこちら。
「危なっかしい計画」
これは先日、欅共和国でもパフォーマンスが披露され、話題となった一曲ですが、個人的にかなり好きです。
ギターのバッキングリフとシンセ、キーボード、トランペットなどでメロディが作られた疾走感のある前奏から始まりAメロへ。前奏のコード進行のままラップ調の歌が乗って展開していきます。まあラップって言ってもエキセントリックほどライムは刻んでいません。
Bメロはギターがブリッジミュートでリズムを刻んでいきます。その中でレベル低くキーボードなどの装飾音が鳴り、Bメロ途中でギターが休みます。リバーブ深めの空間と音で落ち着きを演出し、サビへの入りを盛り上げます。そこで「さあー〜」からサビ。
王道の進行で爽やかなサウンド。メロディがすごく綺麗で口ずさんでしまうような。サビはストリングスも大きく鳴っていて派手めな編曲。それこそ歌詞の「夏じゃないか もっと大人っぽく いつもと違う自分になろう」で。サビ前はギターが目立つロックテイストだったのにサビの編曲は王道Jポップで開放感とかそういうものを感じます。
こんなに爽やかで王道なのにどこか欅らしい、ファンが求めた夏曲、ライブ定番曲。歌詞も彼女たちに等身大、ティーンエイジャーにぴったりですごいなあ、と。最初聞いた時、サイマジョMVの渋谷組が駅でこれ歌いながら飛び跳ねてそう、とか思いました。
どうでもいいけど、作曲したナスカさんはエキセントリックも作ったしメンバーからの信頼度凄そう。
「自分の棺」
山手線、パルコ、に続く平手さん三曲目のソロ曲。
ブルージーで80年代の昭和歌謡を思わせるけど二番前の音とかは現代音楽を意識していて新しい。まあこれに関しては好き嫌いあるのかな?って思います。曲としてはかなりかっこいいです。平手さんの歌声所々こぶしも効いてたりと一段と力強いものになっていました。歌詞もかなり暗くこれライブでどんよりしそう、とは思いました。が、平手さんはまた自分の世界を作り見事に歌い上げるんだろうなあ、とも思いました。
この歌詞を最初に見た時、平手さんはどう思ったのか。どう歌おうと思ったのか。気になります...。
アルバムTypeA、この曲が一番最後なのが攻めてて好きです。笑、月曜から始まり、太陽、計画で盛り上げて最後にこの曲で落として締める。東京事変のアルバム、スポーツが閃光少女からの最後の曲「極まる」で、それも盛り上げて落とす構成で好きだったのを思い出しました。
(4)へ続く。