もうALの話しかしたくない人間
とりあえず説明しとくと、ALの新譜「NOW PLAYING」が本当に良かったっていう話です。
ALは元andymoriの3人(後藤さんは初期に脱退)とシンガーソングライターの長澤知之からなるバンドです。
andymoriというバンドは自分にとって青春そのもので、どっかの小説家が「青春の終わりとは、好きなバンドが解散することである」なんて言っていたけど、まさにその通りで。
学生の時、ほんと中学生の時、どうにか学校休めないかとめざましテレビを虚ろ目で見ていたわけですが、その中で流れたのがandymoriの「すごい速さ」という曲。
うわ、なんかいいな。
そう思って聴き始めてどっぷり小山田の音楽にハマりました。
でも2012年に小山田の脱法ハーブだかよく分からない薬物を服用して、刑事事件にはならなかったけど社会的に罰を受けて、ファンもがっかりして。
ロックスターの悪いことってかっこいいと思っていたけど、ファンからすると美談に仕立て上げた結果なんだなってことが分かって。
解散発表から小山田の自殺未遂とか色々あったけど、今こうやって最高のアルバムを出してくれたことが単純に嬉しい。それがandymoriじゃないとしても嬉しい。
そう思えるアルバムだったんですよ、NOW PLAYING。
AL/NOW PLAYING
- 1. 会いにいくよ
- 2. NOW PLAYING
- 3. ショートナイト
- 4. ドリーマー
- 5. ウォータースライダー
- 6. とびましょう
- 7. 丘の上の記憶
- 8. 輝く飛行船
- 9. LOVE ME
- 10. 青い泡沫 白い光
- 11. ハンアンコタ
- 12. 地上の天国なソングライターの歌
会いに行くよという優しい歌から始まって、リード曲のNOW PLAYING。(冒頭にMV載せたので是非聞いて欲しい)
この曲ほんと好きです。ロックンロールです。いつまでたっても小山田の声は少年って感じで、それを際立たせてるリズム隊の凄テク、長澤さんの声、ギター、全てが噛み合ってて本当にかっこいい。
5曲目のウォータースライダー。ビートルズを思わせるようなメロディの運び方やテンポ、最高。
ラストの曲、地上の天国なソングライターの歌。
転載の動画だけど、これを聴いて欲しい。
ラジオで弾き語りしたやつです。
これリアタイしてたんですが、ボロボロ泣いてしまって、そしたらラジオパーソナリティの方も泣いてて。その方が「こんな、クレイジーでピュアな歌、あるかい」って言っていて。
その通りなんだよなあ、と。小山田の音楽はいつまでも純粋で楽しい、だからこそ狂ってるんだよな。
andymoriの時の音楽は内側から滲み出る棘がかっこよくて、純粋な音楽だったんだけど、ALという新しい場所での音楽は、楽しくて、凄く優しい。
ぺんぺん草とじゃれる猫 お墓の上で眠る猫
今では彼らの憩う場所 谷公園の春
丘の上の記憶/AL
きっと君にも色々あるだろうけど
めげないで行こうぜって僕は歌う
アンハンコタ/AL
丸くなったって言い方も出来るけど、個人的には棘が重なり合ったっていう言い方がいいです。棘も重なり合えば丸くなると思うし。知らないけど。
もうALの話しかしたくない人間...。